Tamaki Nishimuraのブログ

訪日観光、インバウンド向け体験の事業やってます

飲み歩きツアー ガイド論

インバウンド向け 飲み歩きツアー@関西

私はちょうど2か月前にWOW JAPAN Experience+として大阪/京都の飲み歩きツアーを作りAirbnbのホストとして体験を掲載し始めました。

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今回の記事では、飲み歩きツアーをホストする上で大切にしていることを大きく三つに分けてご紹介します。

 

 

 

インバウンド 大阪/京都での飲み歩きツアーについて

 

Airbnbの方では初めの2カ月の間で、ありがたいことに予約ゲスト数は40人を超えました。

ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、アジア、世界中からの訪日旅行者の方々が参加してくださりました。

 

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ツアーのテーマを「関西生まれの地元民とディープな飲み歩き」にしているからか、

うちにきてくれるゲストは、訪日旅行、一回目なんです~というパターンは実は少数派。

日本旅行6回目ですー。とか

酒が大好きで集合前にも飲んできたよ。もっとうまいの教えてよ。とか

日本に長く住んでるけど、関西は旅行できたの。ディープなところ連れてってよ。とか。

 

結構コアなゲストさんばっかなんです。

 

本当、相手の方が詳しいんじゃないかって、満足してもらえなかったらって、

初めのころは集合場所で自己紹介して握手しながら手汗かきまくりでした。。

(今もちょっとだけ会う前はドキドキする 笑)

 

 

まぁそれだけ、身を入れてつくってる体験でもあるんですね。

 

一からコース作り、店選び、またメニューも選び、

当日現場では自分のトークコミュ力だけで勝負。

本当、ゲストに最高の時間をプレゼントしてあげられなかったのであれば

自分のセンスが良くなかった、以外の何物でもないですから。

 

「めっちゃ最高やったわ!!ありがとう!!!」

「うーん。これで、この値段?」

 

どっちを言われるのも(レビューに書かれる)全て自分のという商品の、評価。

 

満足してくれたレビューが来た時は本当、めっちゃうれしいんだし、

逆に良いレビューが来なかった時には胸がキリキリするほどに残念な思いになる。

 

 

さて。この二か月での私の体験の総合評価はというと、、

星4.9でした。

(一件、評価4のレビューがついちゃったのです。。)

 

 以下では私がこれまで2ヶ月に渡って開催してきた、飲み歩きツアーをホストする上で大切にしていることを大きく三つに分けてご紹介します。

 

 

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インバウンド飲み歩きツアー TIPS1: ゲストに主体性を持って楽しんでもらう

飲み歩き「ツアー」といえど、これは旗を振って、大人数でホストの話をふんふん、と聞く従来の形のツアーではありません

 

私はゲストに主体性をもって、楽しんでもらいたい。

地域と、その場と、地元の人たちと、どんどんかかわってほしい。

 

ホストはあくまでも地元の「案内人」。

ここでおけるホストの仕事は、見知らぬ異国で彼らが一歩踏み出すための扉を開けてあげること。

 

そしてツアーで一番大事にすべき事は、知識を広げる事でも、お店に行ってご飯を食べる事でもありません。

ゲストが心地よい状態でその地域に馴染み、人との繋がりを楽しむ事にあると考えています。

 

だから、従来の「ツアー」で大事とされる傾向にある、

スケジュール通り、時間にタイトにツアーを進行する事や

必ずツアー内で話さなければいけない知識等は一切無視して構わないと考えます。

 

一番大事なのは、その場にいるゲストに最高の時間を過ごしてもらう事。

ホストはゲスト一人、一人を常に観察し、皆に楽しんでもらえるようツアーをアレンジしながら、ファシリテートしましょう。

 

インバウンド飲み歩きツアー TIPS2:いかに「ストーリー」を話に組み込むか

知識を伝えることは必要。でも、知識を並べ広げるだけではいけない。

知識は「ゲストに信頼をおいてもらう」為のツールです。

そして、ゲストをエンターテインさせる為にホストは話をします。

 

人が興味を引くのは、年号であったり人の名前だけではなく、「ストーリー」にあります。

例えば

「〇〇年に〇〇将軍が〇〇をした」だけじゃなくて、

「〇〇年、西洋では〇〇の時代に〇〇将軍が暗殺された。理由はまだ判明していないけれど、3つの有力な言い伝えがあって。。」

とか(笑)

 

こういう話を織り込むと、聞いてる側も疲れず聞いてくれます。

 

知識を伝えるときにもう一点、必要な事は

日本にで生まれ育った人には当たり前のことも、彼らは知らないということ。

私たちにとっては日常的な風景もでも彼らにとっては非日常

 

ゼロから考えてみて、彼らが楽しみそうなストーリーを発掘してみてください。

 

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インバウンド飲み歩きツアー TIPS3: 心地の良い環境を整えてあげる事

まず、ツアー前。

 ゲストの皆さんは異国の国で、乗り慣れない電車やバスを使って集合地点にくる訳です。

 

ちゃんと、時間通りに集合地点につけるかな、とか。

当日他にどんなゲストがくるのかな、とか。

ホストはどんな人なのかな、とか。

どんな格好して行ったらいいのかな、とか。

当日の天気は大丈夫かな、とか。

 

色々、不安な事があります。

 

その不安を解消してあげるようなメッセージを私は2日前以前に必ず送ってます

 

いよいよ、ツアー当日

 ゲストと出会って「30秒」。

 これでツアーの良し悪しが決まる。と言っても過言ではありません。

 

あなただったら、ここで何を話しますか?

 

私は、以下の事を必ずしています。

 

  1. ゲストがどこの国から来たのか、なぜ日本に来たのか、今までどのような旅をして来たのかを聞きます。
  2. 自分の簡単な自己紹介をします。特に名前を覚えてもらう事が大事。
  3. これからのツアーの概要を話します。←これ重要

 

最初にゲストの事を聞く事で、ゲストはすごく安心します。

質問をするという事は、ゲストに、「あなた一人一人に興味があるよ、気にかけてるんだよ」と示す。

 

そして、もちろん自分は何者なのかを説明する。

このツアーになぜあなたがホストとしてふさわしいのかをアピールします。

 

そして最後に、一番重要な、その日のツアーの概要を話します。

これも、2番目にお話した「ストーリーを伝える」と通じる点があります。

 

今日はゲストにどのような事を楽しんでもらうのか。

その為になぜ、そのお店を選んだのか。

 

ツアーのテーマ性をゲストにしっかり伝えます。それから、ツアーを始める事。

そうすればゲストはどこを楽しめばいいのかがわかり、メリハリのあるツアーができます。

(これやってると、実際、全然満足度が違います!)

 

 

後、おまけでもう一つ重要な事。

 基本的なルール、マナーは伝えるようにしてます

 

決して、マナーに厳しくしてもらう、という事ではなく、その逆で

あくまでもゲスト本人も、お店にいる他の人も気持ちよく食事を楽しんでもらう為です。

 

ゲストにとって、日本は「ルールに厳しい国」というイメージがあるようで

特に食事の場だと緊張している姿が見受けられます。

 

お箸で絶対にしてはいけない事、

ビールの注ぎ方、日本酒の注ぎ方、

お座敷でも正座は必須ではないよ、とか。

 

ゲストが聞いてくれる場合もありますが、その前にホストから伝えてあげましょう。

 

ゲストが心ゆくまで安心して、ツアーを楽しめるように環境を整えてあげましょう。

 

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他にも色々ありますが、私が最低限、飲み歩きツアーのホストをする際に気をつけているのはこの3点です。

 

コメント、質問などお待ちしてます〜 :)